「想い出」


十二月
この時期になると思い出す
あなたへの想い

きっとあの時の私だから、恋をしたの
好きになってはいけなかった
でも好きになってしまった
心の枷を外したとき
あなたへの想いは心にストンと落ちてきたね
好きだと思う気持ち
自分には偽ることができなかった

いっぱい、いっぱい悩んだよ
いっぱい、いっぱい苦しんだよ
だけど、恋したことを後悔したことはなかった
それが叶わぬ想いであっても……

きっと今の私なら、あなたに恋はしなかった
だけど、あなたに恋をしなければ
今の私は存在しない
あなたに出会えたのが、あの時の私でよかった
もっと前の私でも、今の私でもなく
あの時の私だからよかったの

あれから二年
今の私は、あなたを想い出にしています……


('00.12.8)